こんにちは。
新潟県上越市で個人が飼育していた「エミューが脱走した」というニュースがありましたね!
上越市内での目撃情報が相次いでいたとのことですが、無事捕獲されたものの、エミューは死んでしまいました。
飼い主さん曰く、「気が弱い動物なんで、びっくりさせると死んでしまう、ストレスで」とのこと。
(その後愛媛県とべ動物園で「ナリ」が脱走の後死亡したという悲しいニュースがありましたね。)
特に事故や被害がなく終わったとはいえ、当のエミューが死亡してしまったのは悲しいなと思いますよね。
そして、この飼い主さんの「ストレスで」というコメントがすごく気になってきました。
人間にもストレス死というのは聞きますが、結局直接の死因ではありえませんし・・
(ストレスによって引き起こされた●●で死亡する・・という感じですよね)
そこで、そもそもエミューはどんな動物で、どんな風にして死んでしまったのか、を知りたくて調べてみました。
簡単・簡潔な内容にしておりますので、どうぞ最後までお読みください。
エミューの基本情報
- 鳥綱ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属
- オーストラリアにすむ
- 二足歩行する飛べない鳥
(走鳥類の中で、1番大きいのがダチョウ、2番目がエミュー) - 頭身:約2メートル
- 体重:50kg
- 食肉・皮革・卵・そしてオイルのために家畜として飼育される(日本でも!)
なんとなくオーストラリアにすむ鳥、というイメージはありましたが、家畜として育てられ食用に利用されているとは知りませんでした!
特にオイルは良質で、1リットルあたり4-5万円の高級品だそうです!!
ストレスを感じた「エミュー」はどんな風になる?
東京農業大学農学集報の論文に、エミューを家畜として育てる場合、ストレスを与えるとどうなったか、という記述があります。
「人為的扱いが悪くなり、極めて凶暴な個体に変化した。」
引用:『産業鳥・エミュー』
具体的には飼い主に対し、突進したり、キックをくらわせたり、つついたり・・と結構怖いことになるようです。
大型な鳥ですから、そのパワーもなかなかとのことで、本気で蹴っ飛ばされたら・・もちろんけがをする可能性も十分ありますね。
この場合のストレスとは、人為的扱いが悪くなるとのことですから、
- 狭い空間に押し込める
- 厩舎に戻らせるために追い立てる
といったこと。こうしたストレスの場合には、エミューは凶暴になる。
これは死亡の理由にはならなそうです。
ストレスによる突然死は鳥類共通?
それではエミューがストレスに弱く死亡に至った理由は、どこにあるのでしょうか。
調べていく中で見つかったのは、鳥類の多くは突然死する、という記述でした。
エミューに限らず、インコやオウムなど、家でペットとして飼うことのできる鳥に関するもので、動物病院や動物園のHPに多くみられました。
- 鳥は、大きな音やまぶしい光といったストレスに弱い
- こうしたストレスにさらされた場合、突然死することがある
とのこと。
今回報道に出てきたエミューは、街中で目撃されたときの大きな声やクラクション、また捕獲の際の音や声などがストレスになった・・このあたりが妥当な死因と考えられます。
ただ、先述した通り、凶暴化したエミューの威力もあなどれませんから、そうしたストレスを与えてしまう結果になるのも致し方ないことと思います。
とにかく、何か大きな事故が起きなかったことは、不幸中の幸いだったと考えられます。
まとめ
今回は、脱走のニュースに出てきたエミューと、その死因について調べてみました。
- オーストラリアにすむ鳥
- ダチョウについで2番目に大きい走鳥類 & とべない鳥
- 食肉や皮革、そしてオイルのために家畜として育てられてもいる
ということがわかりました!
そして、「ストレスに弱く、死んでしまうことがある」ということの真相は、
エミューに限らず鳥全般に見られる傾向で、光や音の刺激に弱く、突然死してしまうことがある。
そんなこともわかりました。
脱走したエミューが穏やかな最期だったことをお祈りしつつ、基本的には穏やかな性格とのことですので、ぜひエミューを見てみたいなと思いました。
これからエミューを見られる動物園を探してみたいと思います。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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