2024年6月27日放送のカンブリア宮殿は、JR東海!
日本の輸送を支える一大企業の特集はというと・・大変革についてとのこと。
2024年7月22日、東海道新幹線が車両の脱輪により運休になっているというニュースがありましたが、輸送の安心安全を守りながらの変革を試みるということには、大きな壁があったと感じるこの回。
「JR東海は変わった」と言わしめる改革を成し遂げた人こそ、現社長の丹羽俊介さん。
どのようにしてその壁を乗り越えたのか。どのようにして改革の一歩を踏み出したのか。
現在の取り組みについて、まとめてみました!
JR東海・コロナ前までの実績と理念
今夜11時6分からのカンブリア宮殿はJR東海!どこか「お堅い」イメージが強い鉄道会社ですが、いまJR東海は攻めに転じています!動物の「主」になれる「推し活旅」や、新幹線車内で高級寿司が堪能できるプランを売り出すなど、社員発のアイデアが形に!改革の全貌是非ご覧ください! pic.twitter.com/tnal5XaIHz
— カンブリア宮殿 (@cambrian_palace) June 27, 2024
JR東海のコロナ前の実績
言わずと知れた大企業「JR東海」は、東京と名古屋・大阪という日本の生命線ともいえる旅客輸送を一手に引き受けています。
一報、経営上輸送が大部分を占めていたため、コロナ禍での打撃は大変なものでした。
JR7社の中で最も輸送に重きが置かれていたJR東海。コロナ禍で収入は9割減りました。
効率的かつ均質なサービス(安全安心な輸送)を提供する、という理念が強かったと社長はおっしゃいます。
1時間に最大12本新幹線を走らせることに挑戦していました。
JR東海・社長 丹羽俊介さんの経歴
- 東京大学法学部卒業
- 1989年 JR東海入社(民営化から2年後)
- ドル箱路線を抱えるJR東海の経営は盤石で、お堅い路線に。
ゼロから出発しよう、と考え改革に取り掛かる際には
社員一人一人の意識を変えること
「決してダメとは言わないから」とアイディアを集めることから始めました。
安全安心な輸送と輸送以外で稼ぐ!改革の両立
輸送の安全を確保しつつ、コロナという未曽有の危機で変革を迫られる形でスタートしたJR東海。
改革で出てきた企画たちをご紹介します。
プロレス列車を走らせる
あの新幹線の狭い空間でプロレスをやる
それを同じ車両に乗ったお客様に楽しんでもらう
これは、コロナ前では絶対に通らない企画だったそうです。
それもそのはず、あの狭い通路でどうやってお客様やプロレスラーの皆さんの安全を確保できるのかということが問題になるからです。
問題点はあっという間にいっぱい出てきます。
お客さんにぶつけない・・椅子を壊さない・・
それらの問題点をひとつずつ洗い出してはつぶすということを繰り返したことで実現しました。
コロナ後は”やれない”から”やってみたい”に変えていった大きな出来事だったようです。
ココロ踊る「推し活旅」
新幹線を利用してもらう旅を企画する、その内容は・・
- 動物園の動物の1年オーナーになる
- ストリートファイター(格闘ゲーム)のプロゲーマーに会える
- ラブライブサンシャイン(アニメ)とのコラボし、ラッピングバスや町おこしに
などなど、推し旅は2021年にはじめ、100種類を超えるプランが提供されています。
高架下の活用・線路の下に住んでみる!
電車・新幹線には絶対にある高架下という眠れる場所。
そこにコンテナのような住宅を作る実験をしています。
その住宅には社員さんが試しにすんでみることで、メリット・デメリットを洗い出しています。
騒音は気にならない程度まで、とのことですが、場所によっては窓からの視線が気になっているなど課題も出てきています。
その他に、リニアの工事のため使えなくなった線路の空きスペースに、有名店を定期的に期間限定に誘致しています。ビアガーデンなども実施!
カメラ数十台で新幹線の検査・修繕を!
安心安全な輸送のために欠かせない車両の整備。基本的に人の手で検査・修繕しているとのこと。
これをAIなどを活用して、年間800億円の固定費用を浮かせることを目標にしています。
社員はみんなやってみたかった
コロナ前までは、新しいことを思いついても、「何を言っているの?」という雰囲気になったそう。
それが今は、なんでも言ってみる、そして挑戦することができるという良いスパイラルに。
コロナで、輸送に頼り切っていたところから、様々な事業に幅を広げることで体力のある会社に、という目的が今回の改革の出発点だったものの
その出発以降、社員さんの意欲向上そして活力へとつながってきました。
社員一人一人が自分で考え工夫を凝らして新しいことにチャレンジしていくこと
そういう組織を目指している
そう丹羽社長はおっしゃいます。
他の企業から見てもその柔軟な体質に変化したことは歓迎されているとのことで、いろんな提案をしても今まで1度も通ったことのない企画が、今は受け入れてもらえる、対話ができる企業になってきています!
「今は自由に言える、止まらない」と言って笑い合う社員さんの発言が印象的でした。
まとめ
今回は2024年
- 変革の発端はコロナによる輸送事業の大打撃
- 出発点は何でも言ってよい、否定しないという会議
- 絶対に無理なことをやってみるということ
⇒利益をそれ単体で出さなくてもよい
ただし、安心安全な輸送ということは崩さない - 社内外で、対話のできる柔軟性を持ち合わせた企業という印象になっている
最後に、村上龍さんが、車内販売がなくなったことがさみしいと書いておられました。
確かに・・子供向けの「新幹線でゴーゴーゴー!」という歌があるのですが、2番の歌詞にはワゴンサービスを楽しむ内容になっています。
そんなおなじみの風景が減っていく・・変革にはさみしさも付きものかもしれません。
でも、これから楽しいサービスがどんどん展開されていくことには期待大です◎
もしかしたら、ワゴンサービスの推し旅が企画されるかな・・なんて期待しちゃいますね!!
最後までお読みくださりありがとうございました。
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